松本へ (その3)

20151029

松本3日目の朝。6時頃から目が覚める。
ゲストハウス東屋さんの二段ベッドはゆったりと広く
枕元に小物を置けるスペースがあったり
とっても快適に休むことができた。
ベッドが狭いところだと、足元に置いた荷物で足が
伸ばせなかったりして、疲れがとれない時がある。

「お先に失礼します」
一人、私より先に旅立つ女性。
スポーティーな服装にバックパック姿。山に行くのかな。
次に長野に来るときは北アルプスを見に行きたい。

私も東屋を出て、前日お会いした蒔田さんのアトリエを訪ねた。
女鳥羽(めとば)川沿いにある、カフェの二階が
蒔田さんのアトリエ、百々屋(ももや)さん。

DSC_0674_400.jpg

Chez Momo (シェモモ)http://chezmomo.jp/


外国映画に出てきそうな
味のある可愛いカフェは、息子さんが経営する
コンフィチュール(ジャム)のお店なんだそう。

DSC_0673_400.jpg

素敵な帽子が・・一瞬、息が止まる。

そして二階の小さなアトリエにお邪魔して、思わず声が出た。
古いミシンや吊るされた帽子、
あちこちに貼られた何かのカードやメモなど
全てが生活感に溢れた美しさがあり、
あんまり人の部屋をじろじろ見るのは申し訳ないと思いながら
どきどきしながらその場にいた。

私は、蒔田さんのことをほとんど知らなかった。
お仕立ての仕事をされており、1階のカフェにあった
帽子は蒔田さんの作品だったことや
松本クラフトフェアを32年前に立ち上げた一人であり、
23年間事務担当を務められていたことも。
百々屋さんのそばの東屋に泊ったのは偶然で、
ご縁というのは本当に素晴らしいものだ。
色々なコトを教えていただき、楽しいひと時を過ごさせていただいた。
そのうちに時間になり、二人であがたの森公園に向かった。
あがたの森通りから1本裏の道を通る。

雲一つない青空に浮かぶ瓦礫の中の気になる建物

IMG_0919_400.jpg

これは…残るのかな?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


IMG_0937_400.jpg

クラフトピクニック2日目。1日目より人が多い。

IMG_0925_400.jpg

この日は昼過ぎに新宿行きのバスチケットを取っていたので
それまでポラーノまつりのチラシを手に、作家さんとお話をして過ごした。
ある親切な作家さんが、実行委員のかたを紹介してくれ、
立ち上げから現在の運営など貴重なお話を伺うことができ、
本当に有意義な日となった。

松本で過ごした3日間、嫌な思いをすることは一切なく、
人の優しさに触れながら、町を丸ごと楽しむことができた。
そして皆さんの岩手に対する関心の高さに驚きながら
その魅力をあらためて再確認。
まだまだ知らないことばかり。
これからも出来る限り色んなところへ出掛けていきたい。

スポンサーサイト

松本へ (その2)

20151026

土曜日は朝からあがたの森公園へ。
ゲストハウス東屋から歩いて10分ほどだ。
町のいたるところに湧水が出ているので
持参したペットボトルに汲んで、準備よし。

日本で一番最初に始まったクラフトイベントといえば
今年32回目を迎えた5月の松本クラフトフェア。
その松本クラフトフェアと同主催のクラフトピクニックは
ワークショップがメインという珍しいスタイルのクラフトイベント。

IMG_0857_400.jpg

天気が良くてほんとによかった

109組の出展者は当日の朝、好きな場所にテントを張るということで
お目当ての人を探すには、受付で聞かなければならない。
私はまずは糸の会の蒔田さんというかたを探した。

長野県の朝日村というところで綿の栽培をして糸を紡いだり
羊毛の毛を刈って紡いでいる糸の会さん。
この日のワークショップは和綿を糸にするまでの一通りを
2時間かけてすべて教えてくれるというもの。

IMG_0831_400.jpg

まずは綿と種を分ける、綿繰り↑

それから、弓で綿を打ち、ごみを落としつつ綿をほぐす、綿うち。
(もしくは羊毛をほぐす時に使うカーダーでも良いそう)

それから篠(しの)をつくり、準備は完了↓

IMG_0836_400.jpg

次はお手製のスピンドルを使って紡ぐ。
私は左利きのためか?これが苦手。
糸を撚る方向は基本はS撚りとなるため
逆手で回すわけにもいかない。
ものをつくるのに、左利きはなにかと不便なのだ。
それでも蒔田さんの励ましにより(涙)
なんとか糸らしきものができて嬉しい。

IMG_0843_400.jpg

いよいよチャルカでの綿紡ぎ。
はじめに折り畳み式のブックチャルカで紡ぐ。
時々、止まって回らなくなる。
チャルカは、オカルトではないけれども、使う人との相性があるらしく、

IMG_0844_400.jpg

次に使わせてもらったチャルカはスムーズに回った。
これは、長野のフクシマさんという農家さんにオーダーして
製作してもらっているオリジナルのチャルカなんだそう。
滑らかにハンドルが回り、針の先から伝わる回転で
するすると糸ができていく。
「はじめてでこんなにできる人はなかなかいないわよ」と
蒔田さんや通りすがりのお客さんに褒められると
途端にできなくなるワタシ(お世辞に決まっておろうが!)
でもそんな難しさもまた面白くて、黙々もくもく・・・。

最後に糸をかせにしたりする仕上げの方法を
教えていただき、ワークショップは終了。
岩手と縁のあった蒔田さんは、とても興味を持って接してくださり、
アトリエが、私の泊まっているゲストハウス東屋のすぐ側だということで、
翌日の朝、一緒に朝ご飯を食べましょうと誘ってくれた。

次に、日高雅恵さんのブースに。
日高さんは長野県の佐久市で
亜麻を育て、繊維を取り出し、紡ぎ、織り、布を作られている。
私はクラフトブーム絶頂期(これ、独断)の
`09年の某誌で日高さんの存在を知り、憧れていた。
このたびお会いできてほんとうにうれしい。

IMG_0862_400.jpg

一年草のフラックス(亜麻)の茎。

IMG_0870_400.jpg

それを一掴み、木工家のご主人お手製の道具でたたき、
中の固い繊維を落としてゆく。

その後、木製の包丁のような形をした道具で
繊維の表面をシャッシャッと鋭くなでていく。
弱い繊維は、落ちていただいて結構、という感じで。
強くて丈夫なものだけが残り、上質な糸となるそうだ。

IMG_0878_400.jpg

見たこともないような、美しい色・光沢の亜麻。
これを紡ぎ、織り、作品となる。

IMG_0875_400.jpg

日高さんも蒔田さんと同様、興味を持って話してくださり、
レッティング(醗酵)の方法や、栽培のコツなど、
時間を惜しまず丁寧に教えてくださった。
スカッと爽やかなお人柄もまた魅力的だった。

・・・・・・・・・・・・・

イベントが始まる前から終わった後までしつこく
あがたの森に居続け陽が暮れた後は、
また町で一杯やって、菊の湯さんで湯につかり、宿へ戻った。
この日、東屋さんでは別のイベントがあったため
ベッドは全て埋まり、昨日とは打って変わって賑やかな夜だった☆

松本へ(その3) へつづく




松本へ (その1)

20151025

先週、長野県松本市に行ってきた。
紫波から夜行バスで池袋まで出て、新宿から高速バスで松本まで
13.5時間かかった。

目的は、土・日に あがたの森公園 で開催される
クラフトピクニックというイベントに行くこと
http://matsumoto-crafts.com/

松本に着いたのが金曜日のお昼前。
この日は松本を満喫するための日として
まずは街のシンボル、松本城を見学
大きな荷物をひっさげながら天守閣まで登る。

IMG_0747_400.jpg

思いのほかお城見学が面白くて時間を費やしてしまい、
どうしようか迷った末、市役所前からバスで松本民芸館にむかった。
お城から美ヶ原温泉方面へ、山裾にある静かな集落の少し奥に
民芸館はあった。里山辺 という住所そのものという感じだ。

IMG_0771_400.jpg

柳宗悦(やなぎむねよし)の民芸運動に共鳴した丸山太郎 氏が
昭和37年に創館した松本民芸館は、氏自身が美しいと感じ、集めた
名もない職人さんのつくった日用品が展示されている。

IMG_0779_400.jpg

説明がない展示品の数々には、
直感で物を見てもらいたいという、氏の想いが込められてる。

IMG_0795_400.jpg

土蔵造りの建物と雑木の庭が美しく、静かで心落ち着く場所だった。
次に来たときは、また違った目で物が見えるのだろうか。


その後バスで本町まで戻り、素敵なお店が並ぶ中町通りをぶらぶらしながら

IMG_0803_400.jpg

IMG_0802_400.jpg

今回宿泊するゲストハウス東屋にチェックイン。
古い一軒家を改修したというこちらのゲストハウスは
「松本を、暮らすように旅する」というコンセプトの通り、
入ると女子たちがワイワイ賑やかにカレーをつくっていたりして
はじめてなのにいきなり「ただいま~」と言いたくなる。

DSC_0645_400.jpg

馬刺しを食べたいのだけど、どこが美味しいか、と尋ね
教えてもらった「しづか」さんで地酒を一杯。
震災の時大槌に来てくれたというおじさまと話がはずみ
純米と二級酒を飲み比べ。日本人で良かったと思う瞬間~
そして嬉しいことに銭湯の多い松本。
菊の湯さんであったまり、戻ると誰もいなくなっている東屋。

IMG_0806_400.jpg

最高10人まで泊まれるそうだけど、この日は私一人だったので
一軒家貸切状態で、夜11時には就寝。


松本へ (その2)へつづく

カゴの贈り物

20151015

幼馴染の結婚祝いに、ふちが丸いかごを
編んでもらいたいとちーちゃんにお願いしていた。
そうして出来上がったかごが、とっても可愛い!

IMG_0708_400.jpg

今まで見た中で一番細い網目模様。
ふちが丸いこともあって、乙女度が高い~
ちーちゃん、貴重なものをどうもありがとう。
きっと喜んでくれるにちがいない。

IMG_0702_400.jpg

アップ
少しずらして撮っただけで表情が変わるので
面白くてハマル

本当は手渡したくて9月に一人旅を予定していたけど
色々あって今週末に伸びたので、結局ゆうパックで送った。
あと3時間後には、イーハトーブ号(夜行バス)に乗って出掛けます。
帰りにその幼馴染と会う約束をしているのでとても楽しみ。
また改札でハグしちゃお♪


10月の棉の記録

20151012

肌寒い日が続くようになってきて
15時の一服が過ぎれば陽もかげり、なんだかもう
今日も終わりだな~って思っちゃうこの季節。
植物の命の営みが、そろそろお休み&終わりに
向かっているのがちょっと寂しい。


IMG_0514_400.jpg
9月21日の棉。
まだ青々としている。

IMG_0692_400.jpg
今日の棉。(10月12日)
葉の色が赤み帯びてきた。



和棉
IMG_0698_400.jpg

IMG_0693_400.jpg
矮性というだけあり、全体的に草丈が低く、
今年は大きいものでも60cmくらい。
昨年と同じく摘心しないまま育てたのだけど、
この株はおのずと脇芽を出して、多くの実をつけた。



茶綿
IMG_0697_400.jpg
先日、アメリカシロヒトリのような虫が葉裏にびっしり
つき、葉が網にされてしまっている株を発見。焦った~
日を追うごとに、ガクの赤みが増す気がする。
葉の赤茶色の斑点は、なんなんだろう??
草丈は1Mほどで、元気もいいけれどまだ実は開かず。

待ちどおしいな。

親林遊山活樹倶楽部

20151005

今日、一通の手紙が届いた。
9月27日(日)に参加した、葛巻町の親林遊山活樹倶楽部(しんりんゆうざんかっきくらぶ)の代表・黒澤さんからの丁寧な報告書だった。

倶楽部のメンバーでもあり、葛巻町の安孫というところで「安孫自然塾」を主催している外久保蔦雄さんは、各地で山の知恵を伝える講師として活躍され、風蔵のちーちゃんの師匠でもある。以前から話を聞いていた私は、とにかく山に入りたくて仕方がなかったのだけれど、今年、ちーちゃんが蔦雄さんと山に入る時期に一緒に入るタイミングを逃し、どうしようかと思っていたところで、いわてのZINE Asil Vol.10に掲載された親林遊山活樹倶楽部の記事を見て、2011年の雪害で被害を受けた安孫の、倒伏してしまった木を整備する「県民参加の森林づくり促進事業」が倶楽部のメンバーで月に一度行われていることを知った。

「特にこれをしなければいけない、ということはないです。なんなら見学だけでも」という蔦雄さんの言葉に、「それなら、山初心者の私でも参加できる!!わーい」と、勢いこんで参加させてもらった。

IMG_0553_320.jpg

朝から爽やかな秋晴れ。
私は初めて安孫に行ったのだけれど、旧道(山道)を通って行ったので
蔦雄さんにびっくりされてしまった。
紫波からちょうど2時間だった。

この日の参加者は8名。女性が私を含め4名と多かった。
活動は10時~14時頃まで。
前回整備した地点まで山の植生などを楽しみながら歩く。
ちょうどツルウメモドキの実が黄色く色づき、
ヤマグミやガマズミはたわわに実り、真っ赤に熟していた。
あれは何だろう?これは?
野生の植物を観察するのは楽しくてしょうがない。
今年は木の実やきのこは相対的に豊作だそう。

IMG_0607_320.jpg

杉の植林地にて整備開始。
草払い機組、チェインソー組、鉈(ナタ)組に分かれ
皆さん黙々と作業を続ける。

IMG_0575_320.jpg

IMG_0576_320.jpg

女性のメンバーさんも、慣れたもので、逞しい。
私はというと、チェインソーの調子が悪くなってしまったので、
ついでに写真や動画を作業の合間に撮ったり、杉の植林について、
蔦雄さんに色々教わることができたのは嬉しいが、
次回は一心不乱に作業したい衝動に駆られる。

お昼休憩後、突然の雷雨で午後の作業は中止となってしまったが
雨が上がった頃合いを見て、ワサビを採りにまた山に入った。
3年前に植えたワサビ。だいぶシダにおされ気味で、整備が必要と
いう話だった。でも、いくつか大きめのを見つけて、うはは。
冷蔵庫で正月までもつそうだ。

IMG_0641_320.jpg

IMG_0643_320.jpg

IMG_0639_320.jpg

途中、この辺りもだいぶ倒伏しているのが気になった。


「安孫のシンボルツリーみたことある?」
メンバーのかたが案内してくれたのがこれ、

IMG_0654_400.jpg

枝を限りなく自由に伸ばした、ミズナラ。

以前この山が草地(牛に食べさせる草を育てていたところ)
だった頃から、ミズナラはシンボルツリーとしてここにいたそうだ。
当時、辺りはひらけていたので、こんなに雄大な
樹形をしているのだという。
陽樹の白樺が多いのも、そのためー。
長い年月を経て、変わりゆく環境と、変わらない形、
それらが共に生きている森の真実を目の当たりにし、感動した。
自分は本当に何も知らないんだナアと、つくづく思う。


来月は10月25日(日)今年度最終回~
(来年度やれるかどうかはまだ未定だそう)
私は仕事のため参加できずとっても残念!!
今年一番残念な出来事です 涙

この日ご一緒させていただいた倶楽部の皆様、
穏やかで満ち足りた時間をありがとうございました。
来年も是非、参加させていただきたいです。
どうか活動が継続されますよう願っています。

畑に癒され

20151003

今週は仕事の後の予定がいっぱいで、
なんとなく、疲れが溜まった一週間・・・

今日は疲れとともに溜まった家事をかたづけて、
気持ちをリフレッシュする日。

しばらく出れなかった畑を見回り、一昨日の強い風と雨に耐え
美味しそうな実をつける野菜たちを見てほっこりする。
そして、今年一番最初に花が咲いて、印をつけておいた
会津棉の実が開いているのを発見!
IMG_0685_400.jpg
でもその実のすぐ上の実も開いていて、成長の様子からすると
おそらくこちらのほうが先に開絮(棉の実が開くこと)
したのではと思われる。

IMG_0689_320.jpg
まだ十分楽しめそうな我が家の野菜。
秋ナス、ゴーヤ、ピーマン、トマト、とうがらし。

IMG_0667_400.jpg
キクイモは元気いっぱい。
手前の島とうがらしもどんどん花を咲かせてる。

そして今日は、お米を受け取りに花巻のやえはた自然農園さんへ。
http://yaehata.com/wp/

IMG_0673_320.jpg
奥さんのかおりさんは収穫した小豆の殻むき中。
白とピンクの小さな小豆、「花嫁」がとってもかわいい。

IMG_0677_320.jpg
宮澤賢治が愛した、陸羽132号。
不耕起栽培で愛情いっぱいに育てられた稲は
草の中でしっかりと立っている。
そよそよ、さらさら、時々蛙の鳴き声。
気持ちいいなーーー

IMG_0688_320.jpg
KRG  ーかおりりくう(玄米)ー
大事にいただきます。

1か月後には新米が食べられるそうですよ。


Pagetop