藍染め-張り干し-

20161130

ながいこと、私の中に小さく灯っていた光。
その光に触れることができる日がくるなんて!

夏のご縁以降お世話になっている藍染め工房
「ねこの染め物屋」の根子さんに、
藍染めをご指導いただけることになったのです。

大好きな藍染めを深く知ることのできる
とてつもなく大きなチャンス。
そしてこれから、染めさせていただいた生地を使って
表現豊かな洋服を作っていけるとなれば、もう最高。
考えただけで楽しくて、ワクワクがとまらない!

先日の日曜日、染めの前の準備作業をしに工房に伺った。
選んだ布は、オーガニックカディコットンと、起毛リネン、
晒し木綿の3種類。
布の下準備をした状態で根子さんに預けて、
生機の糊抜きと湯煮までをお願いしておいたので、
ふりすすぎ(手洗い)と張り干しがこの日の作業となった。

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ふりすすぎ(手洗い)作業
適当手洗いしか知らなかった私には
目からウロコ、ためになった~

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本来であれば天日干しが理想ということだけど、
お天気がいまいちだったので、工房の2階に張り干し。
お手製の張手に事前に私が縫い付けた張り出口を挟む。

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「なんか、染め屋っぽくなってきたでしょ?」
私はこの日初めて2階にお邪魔したのだけれど、
とってもいい感じの作業スペースで、かっこいい。
布を張ると、さらにそれこそ「染め屋」の感じが出て、
こういう雰囲気が好きで仕方ない私にはたまりません。

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型染め手ぬぐいの糊付けの状態を発見。
糊の上に、おが屑が貼られ、金粉の様に光ってきれい。
この金色の部分が白抜けして、周囲が藍に染まることになる。
根子さんのデザインは、精巧ながらどこか洒落てて
頬が緩む可愛さとあったかさに惹かれる。

実は、なかなかに てんどわる(要領が悪い) な私。
でもとても丁寧に、きっちり教えていただけたので
まずは、知ることができて嬉しい。
そして、作業の全てがすごくすご~く、楽しい!
好きこそものの上手なれ、を信じながら、(笑)
次回はいよいよ染めの作業を教えていただくことになります。


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10~11月の棉の記録

20161119

10月1日
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硬い蒴果が割れはじめ、白い綿が顔を出し、
丸くまとまっているこの時期が
ドライにするには一番可愛い時期。
でもまだ我慢・・・

10月10日
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いよいよ綿がふっくらと膨らみ
下に垂れ下がってきました。
萼が枯れ始め、ぱりぱりとしているので
その破片が入らない様にそっと下に引いて収穫です。

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昨年は秋のうちに開かなかった茶棉も
今年は早く開いてくれて感激。
しっとりと柔らかくて、気持ちいい手触り。

この日、いち早く綿が開きなおかつ生育の良い株を
3種類それぞれ3株づつ選び印をつけておき、
来年の種として収穫しておきました。
あとはどんどん収穫するだけです。

10月16日

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今年はあまり現場活動の出来なかった
畑の責任者(主人)も、おそるおそる収穫に参加 笑

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茶棉は白い棉に比べると綿が痩せています。
暖かい土地ではどうなのかな?

10月22日
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どんどん収穫します。

11月10日
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初積雪の朝。
それまでなんとか緑だった棉も
一気に茶色くなり枯れてきました。
でも心配は無用!
これからも収穫できることを私は知っているのですから。

11月19日
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この時期になると出勤前は朝露で濡れているので
収穫できず、なぜか週末は雨降りばかり。
なかなかタイミングが合わず、ぶらぶら、ぶ~らぶら。
ああ・・おちるうう~と、気になって仕方がないので

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今日、雨が降る前に朝露で濡れたまま収穫し
部屋で乾かす事にしました。
一日で、こんなにとれました。


Nda nahan

20161109

映画「世界でいちばん美しい村」
エンドロールに流れる歌『Nda nahan』
10月にリリースされたばかりです。

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東日本大震災の復興への祈りとともに
*はなおと*のお二人が大切に歌ってきた、
『んだなはん』(岩手県中北部で そうだよね という意味)を
映画バージョンに詩をアレンジし英訳した曲。

ボーカルの仙波明夏(せんばさやか)さんの
美しい歌声には本当に驚くばかりです。
声が、異次元のスピードで、心に届くのです。
加えてこの曲のなんて美しいメロディーライン。
初めて聴いたとき、胸をわしづかみにされました。
過去、未来、そして目の前の世界が
一瞬で美しいと感じることのできる曲です。
素晴らしい、の一言です。


世界でいちばん美しい村

20161107

昨日、花巻市なはんプラザにて
映画「世界でいちばん美しい村」を観てきました。
https://himalaya-laprak.com/

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2015年、ネパールで起こったM7.8の大地震により
9000人以上が亡くなり300万人が被災。
フォトジャーナリストの石川梵さんはカトマンズへ飛び
最も被害が深刻と言われる山岳地帯のラプラックへ入った。
支援を行う中で知り合った現地の少年と石川さんは
2つの約束をしたそうです。
「この現実を世界に伝えること」
「必ずまた戻ってくること」
そしてラプラックを舞台に映画を撮ることを決意。
ヒマラヤの壮大な山々に見守られ生きる人々の
戸惑いながらも復興に向かう姿が映し出されていました。

花巻出身のミュージシャン*はなおと*さんが歌う
「んだなはん」という復興ソングが映画のエンドロールに抜擢。
来年の全国公開前の特別試写上映会ということで
*はなおと*さんのミニライブと、石川梵監督の特別講演により
制作秘話など貴重なお話を聞くことができた。
今作が初監督という石川梵さんは、東日本大震災でも
支援活動に尽力、先日は岩泉にも来てくださったそう。
実は私も岩泉ボラで知り合った神奈川の
中尾さんという女性にこの映画を教えてもらった。
プレゼンをして寄付を募るクラウドファンディングで
プロジェクト成立となったこの映画。
https://readyfor.jp/projects/laprak
クラウドファンディングという言葉は聞いたことはあるけど
実際にどのような形で行われているものなのか
このご縁で初めて興味を持って知ったのだった。

特別な人だけが特別な手段で作り上げたものを
下から「へ~っほ~っ」と眺める時代は終わったのだなと感じた。
自分の希望を叶えてくれる才ある人を自らが選び
協力しながら共に進んでいくことができる。
企画から制作、上映の過程において多くの人と関わりを持ち
その先々で自主的な活動が生まれて支援につながっている。
そういう意味でもこの映画は大きなパワーを持っているのだ!

来年の全国公開以降の展開がとても楽しみ。



タイマグラへ

20161104

10月の末。
学生時代の友人、ムクが岩手に遊びに来てくれた。
普段、東京のど真ん中で生活するムク。
「自然がたくさんあるところにいきたい」とリクエスト。

岩手に来ればそれだけで空気は美味いし
私の住む紫波だって見渡せば山・川・畑だ。
でも、本当の自然はこんなものではない。
この際ず~っと行きたかったあそこに行こう!
ということで出かけた「タイマグラ フィールドノート」

山小屋 フィールドノート
http://www.taimagura.com/yama/fieldnote.html

県道25号線に乗り早池峰を目指す。
天気予報は雨だったのに運良く晴れて、
ちょうどこの日に色づいたという紅葉を見ながら
ムクと二人、のんびり大迫を抜ける。

こちら方面を運転するのは初めてに加え
途中から携帯の電波が届かないということで
私の主人が心配して、事前にルート走行し
それを詳細な地図に起こして渡してくれた。
更にそれを土地勘ゼロのムクに丸投げし(謝)
他力本願一直線で迷うことなく快適ドライブ。

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美しい岳樺(ダケカンバ)

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早池峰はもうすっかり葉が落ちて冬の様相。
冷たく強い風が吹き、立っていられない。
今年いちはやく感じた冬の空気。
ここから少し下るとまた紅葉が復活する。

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今は使われていない養魚場のヘアピンカーブを曲がり
橋をひとつわたるとフィールドノートに着いた。
ご主人と女将さんが、表で出迎えてくれた。

弟さんの手作りの桶風呂につからせてもらい、
身体の芯から温まって、薪ストーブを囲み
手作りの夕食をいただく。
塩麹に漬けたお豆腐や、サンマの酢締め、
カボチャのザブジなど工夫のあるお料理で、
何を食べても美味しく自然と心が安らぐ。
お酒もいただきながら、4人で色んな話をした。


戦後、10件ほどの開拓農家が入植し、
最後の1件となった、向田久米蔵さん、マサヨさん夫妻。
(マサヨさんは映画「タイマグラばあちゃん」で有名)
夫妻の隣の空き家に引っ越してきたのが
フィールドノートのご主人である奥畑充幸さん。
もともと日本アルプスの槍ヶ岳の山小屋で働いていた
奥畑さんは、自分の山小屋をやりたくて、ひとり大阪から
やってきたのだという。来年で30年が経つ。
ここタイマグラに移住を決めた時のエピソードや
ちゃんと住めるように少しずつ改築する話が面白かった。

「生活水を自分で掘ろうとしたとき、まだ元気だったじいちゃんに
良い水が出る場所を教えて貰ったことが本当に嬉しかったですね
受け入れて貰えたような気がしましたから」

なんかわかるなー。私もよそ者なもんで。しみじみ。

「ヒューイ ヒューーイ」
鹿の鳴き声が聞こえる。
女将さんの山代陽子さんが、お釜をくるんだ布を丁寧にはがし、
美味しい雑穀米と、お味噌汁をよそってくれる。
鉱物マニアの奥畑さんは、秘蔵コレクションを展開。
川で採れる砂金、山で採れる山金、肉眼で見える肉眼金。
松ぼっくりの殻のようなものの中にある、オパール。
あとは聞いても覚えられないカタカナの石。
すごい、本物の鉱物マニア。人生で出会うのは二人目。

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大事な話を沢山聞いた。夜が更けるまで。
じいちゃん、ばあちゃんは知っているんだということ。
命とともに引き継がなければならない大切な生きる知恵を
私たちは引き継いでいないということ。
ゆえに起こる災害は、決して「未曾有の大災害」ではないということ。
心に深くささって、痛いくらいだった。


「帰りたくないなー・・」と言いながら東京に帰ったムク。
今度は早池峰山に登ろう、と約束した。
離れていても、学友というのはかけがえのないもの。
何年ぶりに会っても一瞬であの頃に戻ってしまう。
今回、一緒にタイマグラに行けて、良かった。
また行こうね。

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奥畑さん、陽子さん、美味しいご飯とあったかいお風呂
ありがとうございました。楽しく優しいひとときでした。



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